愛国心

作家としての資質はあったのかもしれない…
アドルフ・ヒトラーが書籍の印税等で約百二十三万ライヒスマルクの収入を得ていたことが判明。ただしそれに見合うだけの愛国心は持ち合わせておらず,約四十万五千ライヒスマルク(現在の価値で約八億四千万円相当)の税金を踏み倒していたことが判明した。当然のコトながら彼は脱税額を遥かに超過する損害を国家・国民に−それも世界規模で。与え,死亡した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041219-00000010-san-int
因みに,敵として戦争を戦い最終的にはドイツを降伏させることに成功したイギリス内閣を率いたウインストン・チャーチルもまた文才に富んだ指導者であり歴史小説や第二次世界対戦の回顧録などを出版している。首相就任以前に新聞記者として活躍した時のエピソードが興味深い。従軍記者として戦地に赴いたが,敵に捕らえられ,なんと収容所から脱走。のみならずその冒険を記事にして一躍花形記者になってしまったところは彼の多方面の才能がうかがえる。さて,回顧録は非常に高い評価を得,文才の程を示した。彼は軍人として,あるいは政治家としてだけでなくノーベル文学賞という文学者としての『勲章』も手に入れることとなった。