ヤケクソ好を奏する

遂に横浜は球団屈指の飛ぶピッチャー秦を投入。楽天相手に秋風の漂う試合を演出した。1点を貰った直後,援護を貰うとすぐ失点という最近の横浜の流行に習い,投手紀藤に打たれそしてそのまま磯辺に2ランを食らうという芸術的な失点であっさりと逆転。
ところがその裏,走者として出塁したのが響いたのか紀藤が突如炎上。石井小池の連打に続いて金城が倒れ誰もが諦めたその時,奇跡は起きた。

誰も期待していなかった佐伯の逆転3ラン。

驚愕に包まれたスタジアムをバックに悠々と佐伯は本塁を踏みしめるとあとは怒涛の横浜の攻撃が炸裂。
続く4回,7回裏に無死12塁のチャンスをしくじる無得点というゴージャスな攻撃を含む9残塁/4イニングという怒涛の攻撃で無得点に抑えられると,どうやら杉永のイチャモン以降すっかりスピードの出なくなったクルーンが劇場型リリーフを見せつつ絶妙な1点差で逃げ切るというやたら騒ぎが大きい割にはしょぼくれた得点という大洋野球を満喫しつつうっかり勝ってしまったというお得な試合を球場に詰め掛けた数少ない物好きどもに提供した模様だ。