ヤクルト−横浜【中止】 − 時事解析

試合中止なので時事解析。
今もっとも国内で注目を浴びている事件は中国のデモ騒動。激しい破壊活動を伴ったデモは両国の世論をかき乱す。予断を許さないところではあるがようやく政府が取り締まりに本腰を入れ始めたため徐々に沈静化するのではと思われる。
中国政府の誤算は大きく2つある。
1:デモがエスカレートし激しい破壊を伴ったこと…が,報道され世界中に知れ渡ってしまったこと
このテのデモは当然のコトながら統制を失い暴徒化していくのが常なわけなのだが,それは政府もある程度予測していたであろう。ただし報道にばれてしまい海外で盛大に報じられてしまったことが誤算であったと思う。
2:さらにそれが日本以外の各国で論評され,ついで酷評されてしまったこと
世界中の報道機関がこれを報じ,さらに分析と論評を加えた。多くの論評に共通するのは『経過はともかく結果から言えば中国政府の対応は粗末であり非がある』という内容であった。海外の報道まではさすがに検閲ができず恥を晒したことになる。仮に日本の報道機関だけが反応していた場合はもっと異なる対応もできたかもしれない。
また日本の政府機関もこれを機に,日本国内で流通している教科書を翻訳し,海外に貸し出してみたらどうだろうか。と思う。例えば外務省の出張機関に適時置いておき(経費ベースで)販売してもよいだろう。まずは何が書かれているのか,違いはどこか,そして何を主張しているか。社会科の教科書を全部読んでもらった上で判断してもらえばよい。気に食わないところも多々あるだろうが,知らなかったことも出てくるだろう。
また教科書は社会科だけではない。理数系の教科書や語学,芸術の教科書で我々の文化に触れてもらいたい。とも思う。国際社会にもっとより理解をして欲しいと思うのであれば検定制度やその結果に対して騒動を起こすのではなく,むしろ教科書を世界に広く公開すべきだと思う。