神頼み

初詣でそこらじゅうの有名神社が溢れかえっておりますが,初詣といいますか,神社参拝というのは江戸時代以前から伝統でして,ソレ自体が一つの文化であり経済活動でもありました。江戸時代になり平穏な時代を迎えると伊勢その他神社に参拝するという『パックツアー』が行われるようになります。娯楽としての国内旅行が浸透してきたというわけ。明治以降工業化が進みますと,参拝ルートは鉄道敷設のための重要な要素となり,三重県の伊勢や四国の金毘羅山,といったルートはいわば参拝客だけで充分に採算が取れたものです。専用ではないですが川崎大師は路線敷設の重要な要素として欠かせませんし,昭和初期に至るまで神社参拝は日常的に行われていました。
さて現在では『初詣』だけしてその後翌年まで放置というのが増えてますが,初詣だけではなくてそれ以外のシーズンにちょこっとでも神社に行ってみるのは如何?まあなんといいますか,5月の緑の香りや夏の木陰を吹き渡る風などは大好きでしてよく神社などで昼間に仕事サボってたりしたこともあるのですが,都市部でそういう緑を体感できる場所は限られています。個人的には
・緑がある
・ゴミが散らかっていない
・ホームレスが居ない (どんなに批判を浴びようとも公言)
・座れる設備がある
という要素ですとどうしても神社中心になるんですねこれが。勿論山下公園(の芝生のトコ)など清潔で緑のある公園もありますがほとんどの場合公園は汚いです。あるいは新しい公園は緑が乏しくガッカリさせられることも多いですし,座れるポジションが色々な理由で占有されてしまいリラックスできません。
神社の静かさと緑の豊なことは驚くばかりなのですが,ここに木は落葉していてそのうえ人がわんさか押し掛ける時期に行くのははっきりいえば正気の沙汰ではない感じですね。ですんでボクは春先に初詣。人の少ない境内でゆったりと参拝です。当然,緑と静寂のある空間の提供に敬意を表するという意味で賽銭投入や御守購入をしますね。

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まあなんといいますか私はここまでカッチリやらないんですが
・通行禁止のところまで入り込まないようにする
・賽銭を投げつけない
・手水舎の柄杓に直接口をつけない
じゃらんじゃらんやたら紐を引かない
・植物を傷めない,建物設備に傷をつけない
とまあここらへんは少なくとも守っていきたいものです。

―拍手をうつのは神様を呼ぶため、ではなく、自分が素手であること、何の下心もないことを神様に証明するためのものです。

とまあ言われると耳が痛いですな。あんまり神頼みだからといって強欲なお願いはしない方が良い。という気もします。