TBS空振り

静岡という地方ゲーム,交流戦明けの普通のカードという悪条件を打破しようとTBSは160㌔キャンペーンを張り,賞金作戦で視聴率を上げようと躍起になった。試合は序盤横浜がいきなり大量得点,放送開始前に点差がついてしまうという親会社泣かせの展開を察したか,とりあえず清原に絶妙に1点差どまりの本塁打を門倉がプレゼント,夜のニュース向けのシーンを提供し親会社の意向に応えた。
さて試合はここから膠着状態に。5回表ついに均衡が崩れ3連打で1点だけという大洋さながらのヘボ攻撃で巨人が同点どまりで終わってしまうと,こういう場面に致命的に弱い大洋ウイルスに感染したか元横浜のマレンがいきなり門倉にフォアボール続く石井にまで連続フォアボール。しかし攻撃のショボさでは負けていられない横浜もこのチャンスで見事にバント失敗をやらかしチャンスを消したかに見えたが,バント失敗そして3盗を決められるという

 交 流 戦 の ど こ か で 見 た よ う な 光 景 を 披 露

巨人の正捕手阿部の学習能力のなさをいかんなく世間に認知させた模様だ。
これで一気に試合の流れは横浜に傾き金城のクソボールに手を出した浅い外野フライが石井の好走塁と外野守備,捕手の拙さで犠飛に化けると続く種田の安打もやはり外野守備のヘボさと阿部の守備のヘボさの複合化で見事にタイムリーに化けた。
その後中継陣が微妙にランナーを出しつつも効果的なところでアウトを取る絶妙な好投を見せ,試合のエキサイティング感を保ちつつ放送時間内にクルーン登場ペースを守っていたが,TBSの意向もなんのその。全く空気を読まない清水が安打で出て投手交代など余計な時間を使わせて放送時間を容赦なく削ると,その裏にはこれまた親会社の意向もアナウンサーの悲痛な祈りも空しく,種田がしょぼいファールで粘りに粘りさらにヒットで出塁したうえどういうわけか内川に敬遠気味のフォアボールを与え挙句の果てに投手交代で時間切れ。
なんとかかんとか企画だけでも成立させようというTBSの試みも空しくこのイニングに巨人投手陣が救いようのない大量失点をしでかしクルーンの登板自体を無に帰してしまったため,このTBSの一大企画は初日にしていきなり頓挫。TBSもさぞかし頭が痛いところだろう。
160㌔キャンペーンは空振り一つで1ストライク。残り2回のチャンスが残されている。

―多村欠場
自宅で靴を履こうとしてぎっくり腰。多村は本当に予想外のところで故障する。
何かの冗談としか思えぬ