6戦終えて

本日も横浜−巨人戦。前回80球余りで降板した上原が先発と思われたが,先発は工藤。最終的にはこの決定が致命傷となる。
巨人が先制した後,3回裏,投手土肥にいきなり安打を浴びるなどし同点に。ここから犠飛すら出ないところが横浜の真骨頂ではあるが,次の4回裏,横浜とは思えない効率の良い攻撃で一気に5点を取ると試合の流れは一気に決した。誰の目にも限界と思われた工藤では合ったが続投した次のイニングにはアンパイのウイットにいきなりフォアボールを与えるなど立ち直ることが出来なかった。
あとは例によって例のごときであり,広島3連戦で既にフル回転をし,その上2試合に亘る延長戦で疲弊しきった中継ぎ投手陣には流れを止める事はおろか普通にアウトを取ることもできずズルズルと失点を続け合計14−6で試合は横浜の圧勝に終わった。
一方の横浜は大量得点もあるが,最終回の5連打の猛攻に対しても投手交代をせず,土肥を完投させた。結局のところ余計に投手を無駄遣いしなかった横浜とそうでなかった巨人との差が出てしまった。そのようにも思われる試合であった。
 ここまでの牛島監督のチーム編成観察結果
投手に関しては二人目の完投投手が出ているが,行けそうなときにはどんどん続投という傾向。門倉,セドリックは危なげのある投球内容であったが7回まで投げている。若手吉川は打ち込まれために(4失点)スパッと代えている。また替え時が難しいアレ様に関しても4回2/3という微妙なタイミングながらもスパッと見切って交代している。これは実に好判断(このタイミングでは失敗する監督が多い。)投手交代に関しては昨年に比べタイミングは抜群に良くなった。
また2試合連続の延長戦だったが延長12回表に佐々木を出したくなるところではあったがあえて使わず。佐々木に関しては多量リードの中日第三戦,打たれた翌日に起用している。嫌な敗戦を忘れさせるという意味もあり,このような起用になったと思われるが,型に拘る監督が多い中非常に柔軟な選手起用だと思われる。
打撃に関しては勘所が掴めない感じも。バントが本当に下手糞で盗塁も下手な選手が多いという監督泣かせなチーム構成だが,バントで押すべきか強行すべきかまだふらつきが見うけられる。とりあえず若手選手の誰がバント下手糞なのか,信頼できるバント代打が誰なのか掴む必要があると思われる。不振をきわめるウイットの起用だが,さりげなく4番で使わないで居るところが絶妙にうまい感じだ。今日は6番で起用。クリンナップを金城佐伯多村あたりで固め,67番のいずれかに村田,ウイット,鈴木,古木といった選手を交代させながらちょこちょこと使っている。今現在古木が好調なため古木を積極的に使っていきたい場面だ。
ただし,イマイチな選手でも途中出場や先発途中交代で虫干しをしながら使うというのはなかなかできそうで出来ないやり方であって使っている内にエンジンが掛かってくる選手も居るためおもしろい選手起用だと考えられる。
総体的に開幕から選手は乗っている感がありベンチに元気が感じられる。チームを明るく保つというのはある種貴重な技能。ただし細かいどころではないミスが多量に出ているため,気持ちの引き締めとムードの盛り上げを両立しながらやらなければならないチームでありここから先の手腕に注目して行きたいところだ。
広島サヨナラ勝ち
広池の涙といい,今年の広島はドラマチックだ。